険難千方けんのんせんばん)” の例文
それがまたかんが悪いと見えて、船着ふなつきまで手をひかれて来る始末だ。無途方むてっぽうきわまれりというべしじゃないか。これで波の上をぐ気だ。みんなあきれたね。険難千方けんのんせんばんな話さ。
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)