“陸奥出”の読み方と例文
読み方割合
みちのくで100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうそう、あの馬は太郎さんに頼んで盗ませようかしら。陸奥出みちのくで三才駒さんさいごまだっていうから、まんざらでもないわね。
偸盗 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
中でも目ぼしいのは、裏のうまやにいる陸奥出みちのくでの馬だがね。これは、太郎さん、あなたに頼んでおくわ。よくって。
偸盗 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
馬は言うまでもなく、沙金しゃきんが目をつけた、陸奥出みちのくで三才駒さんさいごまであろう。すでに、盗人たちがちりぢりに、死人しびとを残して引き揚げた小路は、月に照らされて、さながら霜を置いたようにうすじろい。
偸盗 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)