陶器床几すえものしょうぎ)” の例文
「おかけなさいまし」と、築山のすそにあるちんの柱を撫で、そこにある唐製からもの陶器床几すえものしょうぎをすすめた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
だが考え及ばないものか、そのまま藤棚の下へ這入って、そこにある陶器床几すえものしょうぎに腰を下ろし、亀の日向ひなたへ上がったように、ぽつねんとして、池の緋鯉ひごい游弋ゆうよくに、無為徒然な春の日を過ごしています。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)