長羅ながら)” の例文
奴国なこくの宮では、長羅ながら卑弥呼ひみこを失って以来、一つの部屋に横たわったまま起きなかった。彼は彼女を探索に出かけた兵士つわものたちの帰りを待った。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
偵察兵の帰りを待つ長羅ながらの顔は、興奮と熱意のために、再び以前のように男々おおしくたくましく輝き出した。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
奴国なこくの宮の鹿と馬とはだんだんとえて来た。しかし、長羅ながらの頬は日々に落ち込んだ。彼は夜が明けると、やぐらの上へ昇って不弥うみの国の山を見た。夜が昇ると頭首こうべを垂れた。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)