鑑別みわけ)” の例文
妻君「オヤ、そんなに置くものですか。新しい肉と古いのとはどうして鑑別みわけます」お登和嬢「新しいものは色が赤黒くって指で押してもへこまない位に硬いものです。 ...
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
何となく鑑別みわけが出来てほんとうによい作品の前には、自然と頭が下がるようになります。
客の方で品物を鑑別みわける力がないと良い品物を持って行っても売れない事があります。奥州の或る地方へ色の白い塩を持って行くとこの塩は白いからきが悪いといって嫌うそうです。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
先ず二斤の肉ならば一斤は削り取って一斤を食べますから半分無駄むだになります。しかしそうするには肉の鑑別みわけが出来ないといけません。三枚肉のような処を十五日も置いては食べられません。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)