鍛冶たんや)” の例文
それと、自然の歴史が、こゝの住民を、極めてゆるい年代の流れのあひだに混血してきた人種の鍛冶たんやが考へられる。
折々の記 (旧字旧仮名) / 吉川英治(著)
そうしているうちに鍛冶たんや兵が鉄碪かなとこや鉄の足環を持ちだしてきて、囚徒兵の足の鎖付けがはじまった。三尺ばかりの鎖のついた足環を両方の足に嵌め、鎹釘かすがいをハンマーで打ち締める。
ノア (新字新仮名) / 久生十蘭(著)