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釜帽
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かまぼう
ふりがな文庫
“
釜帽
(
かまぼう
)” の例文
お
釜帽
(
かまぼう
)
を冠った機械油だらけの職工が、
板片
(
いたきれ
)
の上に小石を二つ三つ並べて、腰元らしく尻を振り振り登場すると皆、一時にドッと笑い出したりした。
オンチ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
帽子もゴルフ用の鳥打ちや、ビバや、お
釜帽
(
かまぼう
)
を次から次に冠らせられた。それにつれて本箱の
抽斗
(
ひきだ
)
しに突込んだままになっていた皺苦茶の紙幣や銀貨の棒がズンズンと減って行った。
鉄鎚
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
その上から厚ぼったい
羊羹
(
ようかん
)
色の
外套
(
がいとう
)
を着て、ビバのお
釜帽
(
かまぼう
)
を耳の上まで引っ冠せた。それから膝をガマ足にして、背中をまん丸く曲げて、首をグッとちぢめると五寸ぐらい背が低くなった。
ココナットの実
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
それが白い羽根付きの黒いお
釜帽
(
かまぼう
)
からカールをハミ出させて、白靴下のハイヒールの上にスラリと
反
(
そ
)
り返って、
縁
(
ふち
)
無しの鼻眼鏡をかけたところは、ハンカチの箱から
脱出
(
ぬけだ
)
して来たような日本美人だ。
超人鬚野博士
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
釜
常用漢字
中学
部首:⾦
10画
帽
常用漢字
中学
部首:⼱
12画
“釜帽”で始まる語句
釜帽子