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金唐革
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きんからかは
ふりがな文庫
“
金唐革
(
きんからかは
)” の例文
蝋塗りに
螺鈿
(
らでん
)
を散らした、見事な
鞘
(
さや
)
がそこに落散つて、外に男持の
煙草入
(
たばこいれ
)
が一つ、
金唐革
(
きんからかは
)
の
叺
(
かます
)
に、その頃壓倒的に流行つた
一閑張
(
いつかんばり
)
の筒。
銭形平次捕物控:116 女の足跡
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
堆朱
(
つゐしゆ
)
の如き、
螺鈿
(
らでん
)
の如き、
金唐革
(
きんからかは
)
の如き、七宝の如き、陶器の如き、
乃至
(
ないし
)
は
竹刻
(
たけぼり
)
金石刻
(
きんせきぼり
)
の如き、種々雑多な芸術品の特色を自由自在に捉へてゐる。
竜村平蔵氏の芸術
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「親分の前だが、泥棒が
金唐革
(
きんからかは
)
の飛切上等の懷中煙草入れを忘れて行くといふ法はねえ。おまけに煙管は銀だ。あれは安くちや買へませんぜ」
銭形平次捕物控:050 碁敵
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
金唐革
(
きんからかは
)
の煙草入れは碁會所で手に入れて、馬場要へ罪を
被
(
かぶ
)
せる細工さ。あの晩河内屋へ忍び込んだが、何かの都合で喜太郎を
銭形平次捕物控:050 碁敵
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次は昨夜染吉の死骸から持つて來た、
金唐革
(
きんからかは
)
の煙草入を出して、中から二枚の小判をつまみ上げます。
銭形平次捕物控:141 二枚の小判
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
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主人の又兵衞は、立上つて次の間から、泥棒の置いて行つた
金唐革
(
きんからかは
)
の煙草入れを持つて來ました。
銭形平次捕物控:050 碁敵
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「何んだ懷中煙草入ぢやないか——
金唐革
(
きんからかは
)
の贅澤なものだな。煙管は銀の
延
(
のべ
)
か、おや/\滅茶滅茶につぶされてゐる、これぢや煙も通るまいよ。——誰のだい、こいつは?」
銭形平次捕物控:127 彌惣の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
死體の側から拾ひ上げたのは、
金唐革
(
きんからかは
)
の
洒落
(
しやれ
)
た懷煙草入れが一つ。
銭形平次捕物控:032 路地の足跡
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
金
常用漢字
小1
部首:⾦
8画
唐
常用漢字
中学
部首:⼝
10画
革
常用漢字
小6
部首:⾰
9画
“金唐”で始まる語句
金唐皮
金唐声
金唐紙