野風呂のぶろ)” の例文
大正十二年十月二十二日 丹波竹田の泊雲居をふ。旧暦九月十三夜、晴れて霧深し。泊月、野風呂のぶろと共に出でゝ田圃たんぼ道を歩く。白川遅れて来る。
五百句 (新字旧仮名) / 高浜虚子(著)
そして、一ぺんぬのをもって、前に軍兵ぐんぴょうがつくっていった、野陣の野風呂のぶろへドブリと首までつかりこんだ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
敵城を前にして、すッかり野風呂のぶろであたたまった秀吉は、こうつぶやきつつ、まッになった下ッ腹へ、ウン、と、一つ力をいれて、いかにも愛撫あいぶするごとくへそのまわりをなではじめた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
野風呂のぶろ秀吉ひでよし
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)