釈日本紀しゃくにほんぎ)” の例文
釈日本紀しゃくにほんぎ』の巻七に引用した私記の一説に、爾波奈比は嘗也、これを爾波とふなり。今奈比なひの辞を加ふるは、れ師説の読み加ふる所なり。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
おそらくは『釈日本紀しゃくにほんぎ』に引用する暦録れきろくの、佐祈毘(叫び)が佐伯となまったという言い伝えとともに、一箇の古い説明伝説と見るべきものでありましょう。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
釈日本紀しゃくにほんぎ』の述義に引用した三つの書、『丹後国風土記たんごのくにふどき』には蓬山とあり、また海中博大之島とあり、『本朝神仙伝ほんちょうしんせんでん』には蓬莱とあり、ただ『天書てんしょ』の第八というものに
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
天橋立という語は、小式部内侍こしきぶのないしを始め多くの人が歌に詠んだほかに、『釈日本紀しゃくにほんぎ』に引用した『丹後風土記』の文にも見えているが果して今の地を指した地名か否かは疑いがある。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)