“邪氣無”の読み方と例文
新字:邪気無
読み方割合
あどけな100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『なツす、先生樣ア。』とお常は飽迄曇りのないクリクリした眼で調戯からかつてゐる。十五六の、色の黒い、晴れやかな邪氣無あどけない小娘で、近所の駄菓子屋の二番目だ。
赤痢 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
眼はパツチリした二皮瞼ふたかはめで、瞳は邪氣無あどけない希望とよろこびとに輝いてゐるかと見られた。
解剖室 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)