遥向はるかむこ)” の例文
馬車は市街の中へ這入はいらずに、すぐ右へ切れた。気がついて見ると、遥向はるかむこうのおかの上に高いオベリスクが、白いつるぎのように切っ立って、青空にそびえている。その奥に同じく白い色の大きなむねが見える。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)