“過書舟”の読み方と例文
読み方割合
かしょぶね100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
不意にすぐ近くの闇の中で、こう呼ぶ者の声が水へ響いて行ったので、弦之丞はおかへ引き揚げられてあった過書舟かしょぶねの底へ身を退いて、その陰から様子をうかがっていた。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「それだけでは困る……ウム、して、あの過書舟かしょぶねは、どこで手に入れてまいったな」
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
とまをかぶった過書舟かしょぶねは、気永に、猫間川のふちのぼって行った。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)