遊人体あそびにんてい)” の例文
その時茶店の軒へ駆け込んで雨を避ける二人づれ遊人体あそびにんていの男がある。それが小降になるのを待ちながら、軒に立ってこんな話をした。
護持院原の敵討 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
いずれも、遊人体あそびにんていで、時間とともに、人数が増える。懐中に、匕首あいくちか、日本刀かを隠してでもいるように、妙な恰好をしている。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
それは、島崎の可愛がっていた子分の一人であったが、全身を、なますのように、斬りきざまれていた。俥ひきは、ただ、蛭子えびす神社の裏で、四五人の抜刀した遊人体あそびにんていの男たちから
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
かぶった、眼の鋭い、遊人体あそびにんていの大男です。きっと色男ですよ
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)