連署れんしょ)” の例文
四名連署れんしょの誓紙に名をつらね、後——家中同座の御酒席から、すきを見て、ひとり密かに走り帰って来たような次第です。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
全校連署れんしょのうえ県庁へ留任を哀願しようというのである。
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
道誉の分別にしたがって、連署れんしょの北条茂時も、彼と並んで、そっと、遠くに坐っていることにした。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
黒田家の臣、母里太兵衛もりたへえ、栗山善助、井上九郎の三名が連署れんしょの書面だったのである。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
十五代の執権代しっけんだい、十二代の連署れんしょなど、補佐ほさの重職を歴任してきた彼だった。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、宮は弟宮と連署れんしょの一さつに、忠円の密書をも、併せて
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)