連合つれあ)” の例文
わたくしの連合つれあいは大沢喜十郎と申しまして、二百五十石取りの旗本でございましたが、元年の四月に江戸を脱走して奥州へまいりました。
平造とお鶴 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
よっぽどたって嫁入りさきにたずねていったら、連合つれあいも、姑も、姉も、みんながあたしの姉さんの着物を着ていた。
旧聞日本橋:08 木魚の顔 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
この隠居は、本家の先代の連合つれあいで、福子の良人には祖母にあたる人だった。七十六になっていたが、少し耳が遠いだけで、まだ元気で家の中のことを何かとおさえていた。
万年青 (新字新仮名) / 矢田津世子(著)
してはおられません、わたしの連合つれあいが甲府にいて、急にわずらいついて、大へん危ないのでございますから、どうぞ、お通しなすって下さいまし、お手形は古うございますけれど、この通り少しも怪しいものではございませぬ
三津子さんのお連合つれあいは林学士で、ある地方の小林区署長を勤めていらっしゃるのでございます。
探偵夜話 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
店さきの諸所に、小切れをいれた箱がすえてあった。あたしの祖母は連合つれあいが呉服の御用商人であり、兄がやはり絹呉服の御用商であった関係か、大丸とはゆかりがありげであった。