速口はやくち)” の例文
龍之介は速口はやくちに言った。彼は相手が自分の職業を知っていたことを少し驚いた。というのは彼自身、自分の職業を忘れていたからだ。
謎の女 (新字新仮名) / 平林初之輔(著)
あえぐような口調で低く速口はやくちにしゃべりながら、目に涙をうかべている娘を見て、私は結局はなにもいえなかった。突然、その娘がいった。
軍国歌謡集 (新字新仮名) / 山川方夫(著)