返歌カヘシウタ)” の例文
だが、一方の「志都歌の返歌カヘシウタ」——此は、歌返ウタガヘシだとする説もある——の方は、まだ名義がはつきりしてゐる。其程、鎮魂の意味をはつきり持つてゐるのだ。
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
「志都歌の返歌カヘシウタ」といふ名で、六首の歌が、宮廷の大歌所に古くから伝誦せられてゐた。さうして其一つ/\に古事記にある来歴が、順を追つて語られてゐたのであらう。
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)