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迂闊
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うか
ふりがな文庫
“
迂闊
(
うか
)” の例文
この話を聞いては、私も
迂闊
(
うか
)
とは手が出せないと思いました。「是非一つやって見て下さい」といわれて「では、やって見ましょう」と
軽弾
(
かるはず
)
みな返事は出来ない。
幕末維新懐古談:56 鶏の製作を引き受けたはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
何か只ならぬことが突発したために、こう
寂然
(
ひっそり
)
となったのではないか知ら。こんなときに
迂闊
(
うか
)
と身じろきをしてこの静寂を掻き乱したら大変だ、というような気もした。
空家
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
いっそこのままに引っ返そうかと、すこぶる不快を感じましたが、また考えると、彼もあの通りぼんやりしているのであるから、つい
迂闊
(
うか
)
と封をしてしまったのかもしれない。
世界怪談名作集:15 幽霊
(新字新仮名)
/
ギ・ド・モーパッサン
(著)
神社に詣るも家におるも感情に何の
異
(
かわ
)
りなく、その上合祀で十社二十社まるで
眼白鳥
(
めじろ
)
が籠中に押し合うごとく詰め込まれて境内も狭くなり、少し
迂闊
(
うか
)
とすれば柱や
燈架
(
ガスとうだい
)
に行き
中
(
あた
)
り
神社合祀に関する意見
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
迂
漢検準1級
部首:⾡
7画
闊
漢検1級
部首:⾨
17画
“迂闊”で始まる語句
迂闊千万
迂闊者