踏面ふみづら)” の例文
見れば、うす暗い蝋燭の火に照らし出されて、階段の踏面ふみづらにたまったどす黒い血の流れが、蹴上げからポタリポタリとだんだん下へしたたり落ちていた。わたしは思わず息を飲みこんだ。
灯台鬼 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)