足駄げた)” の例文
足駄げたを踏むとざぐりと這入はいる。くびすを上げるとばらばらと散る。なぎさよりも恐ろしい砂地である。冷たくさえなければ、跣足はだしになって歩いた方が心持が好い。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
はいていた高足駄げたが脱げて戸へ当たる、身体はころころと庭へ転がり出す。
おばけの正体 (新字新仮名) / 井上円了(著)