赤飯あかめし)” の例文
会葬者には赤飯あかめしに奈良漬、味噌漬を副へた辨当が供せられた。初め伊沢氏で千人前を準備したが、剰す所はいくばくもなかつたさうである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
大和やまと屋のをんな浜勇は、亡くなつた秋月桂太郎とい仲だつたが、いつだつたか秋月が病気の全快祝に、赤飯あかめしだけの工面はついたが、帛紗ふくさの持合せが無いので思案に余つて浜勇に相談した事があつた。