“貘”の読み方と例文
読み方割合
ばく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人の夢をも食うばくのような一世の美婦人が生れ出て、後醍醐の深宮に住み、皇太子の生母として威をふるッていたのである。
「この野郎、云うにこと欠いては組の若い者が全滅たあなんだ、ばくがおとといの夢を吐きゃあしめえし、途轍とてつもねえことをほざくと向うずねをかっ払うぞ」
初午試合討ち (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
「東京堂へいくと、詩集がたくさんありましてね。そこで、ぼくが、最初に買ったのが、ばくさんの詩集なんですよ。山之口貘。——って、感慨ぶかそうにいうんだよ」
日めくり (新字新仮名) / 壺井栄(著)