この外にもまだ、島崎藤村しまざきとうそん里見弴さとみとん谷崎潤一郎たにざきじゆんいちらう加能作次郎かのうさくじらう佐藤俊子さとうとしことうの如き幾多の作家があつて、本来選に入るべきであるけれども
日本小説の支那訳 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
もし久保田万太郎君を第三の浅草の詩人とすれば、第二の浅草の詩人もないわけではない。谷崎潤一郎たにざきじゆんいちらう君もその一人ひとりである。室生犀星むろふさいせい君もまたその一人である。
野人生計事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
谷崎潤一郎たにざきじゆんいちらう君は西洋酒で煮てくへば飛び切りに、うまいことはたしかである。
食物として (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)