譫語せんご)” の例文
右に付小弟次第に譫語せんごす、宜しく妄聴し給はる可く候。先づ大兄は先大人せんたいじんの子と云所から、弱冠にして登庸せられ候。正大せいだいの直言をし、罪を被り帰されても宜しく候。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
抽斎は時々じじ譫語せんごした。これを聞くに、夢寐むびあいだに『医心方』を校合きょうごうしているものの如くであった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)