謹恪きんかく)” の例文
何処どこまでも謹恪きんかくで細心な、そのくせ商売人らしい打算にうとい父の性格が、あまりに痛々しく生粋の商人の前にさらけ出されようとするのが剣呑けんのんにも気の毒にも思われた。
親子 (新字新仮名) / 有島武郎(著)