うと)” の例文
当麻路に墓を造りました当時そのかみ、石をはこぶ若い衆にのり移ったたまが、あの長歌をうとうた、と申すのが伝え。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
「あらたに即位あらせられしお若きみかどの、比類のない御英邁ごえいまいさを伺うにつけ。また、天皇親政とうとうて、時弊じへいの刷新に、意気をあげている一部の公卿がたをながめましても」
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
詩経などの詩を見ても、家庭をうとうたものが多いのである。
家庭小言 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)