請地うけち)” の例文
独言ひとりごとを云いながら金包を手拭にくるんで腹掛のどんぶりに押込み、腕組をして、女と一緒だからまだ其様そんなに遠くは行くまい、田圃径たんぼみちから請地うけち堤伝どてづたいに先へ出越せば逢えるだろう
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
……夕風に吹かれながら、こんなところであなたと魚づくしをやる気はねえのだから、さめなと海坊主うみぼうずなとお好きなものをお釣りなせえ。両国の請地うけちへ見世物に出すなら後見こうけんぐらいはいたします
顎十郎捕物帳:04 鎌いたち (新字新仮名) / 久生十蘭(著)