記臆ものおぼえ)” の例文
何処までも弱い者を愛護かばふて下さる御仁慈おなさけ深い御分別にもり縋らいで一概に厭ぢやとは、仮令ば真底から厭にせよ記臆ものおぼえのある人間ひとの口から出せた言葉でござりまするか
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
どこまでも弱い者を愛護かぼうて下さるお仁慈なさけ深い御分別にもすがらいで一概に厭じゃとは、たとえば真底から厭にせよ記臆ものおぼえのある人間ひとの口から出せた言葉でござりまするか
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)