襞襟ひだえり)” の例文
時どきに彼女があふれるばかりの笑いを帯びて、驚いた蛇か孔雀くじゃくのように顔を上げると、それらの宝石をつつんだ銀格子のような高貴な襞襟ひだえりが、それにつれて揺れるのでした。
時々、彼女は物に驚いた蛇か孔雀のやうな、をのゝくやうな嬌態しなを作つて、首をもたげる。すると銀の格子細工のやうに頸を捲いてゐる高いレースの襞襟ひだえりがをのゝくやうに動くのである。
クラリモンド (新字旧仮名) / テオフィル・ゴーチェ(著)