襞衿ひだえり)” の例文
まもなく沈鬱な足音がして、黒い絹の短上衣タブレットに銀の帯をしめ、三つ重ねの襞衿ひだえりをつけた六十歳ばかりの男が、眼を伏せながら謁見室えっけんしつへ入ってきて、しずかに壇を上って王座に掛けました。
ハムレット (新字新仮名) / 久生十蘭(著)