“短上衣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
タブレット50.0%
ヤッケ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まもなく沈鬱な足音がして、黒い絹の短上衣（タブレット）に銀の帯をしめ、三つ重ねの襞衿（ひだえり）をつけた六十歳ばかりの男が、眼を伏せながら謁見室（えっけんしつ）へ入ってきて、しずかに壇を上って王座に掛けました。
ハムレット (新字新仮名) ／ 久生十蘭(著)
美しい近衛胸甲騎兵（ガルド・キュイラシエール）の行進ではなくて、あの無分別者ぞろいの、短上衣（ヤッケ）をはだけて胸毛を露き出して、ぷんぷん鹿が落した血の跡を嗅ぎ廻るといった、黒色猟兵（シュワルツ・イエガー）だったのです。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) ／ 小栗虫太郎(著)