褞袍おんぽう)” の例文
はじめ出奔しゅっぽんせしと思ひしに、其者そのものの諸器褞袍おんぽうも残りあれば、それとも言はれずと沙汰さたせしが、一月ひとつきばかりありて立帰れり。津軽つがるを残らず一見して、くわしきこと言ふばかり無し。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)