装束よそおい)” の例文
旧字:裝束
と、今朝高萩の村道を、懐かしい昔の仲間達が——すなわち秩父香具師達が、旅装束よそおいで通って行った。知った顔も幾個かあった。
剣侠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
武士さむらいたちの装束よそおいを見ると、どうやら、狩猟かりくらの帰りでもあったかもわかりません
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
同じような旅装束よそおい。年恰好は四十あまり、ただし頭は総髪に取り上げ元結もとゆいの代りに紫の紐でキリキリとたぶさを結んでいるのがいささか異様に思われた。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
と「お女中あぶないあぶない!」と、云い云い抱いて起こしてくれたは、旅装束よそおいをした武士であった。
剣侠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)