被仰おほせられ)” の例文
お座敷の畳を一畳ばかり取除けられ候、さてその下の床板を二尺程切取らせられ、汝床下にありて此の穴より首を出すべしと被仰おほせられ
名もなき女童をんなわらべ共と一つ所に起き伏しゝて合戦の駈引かけひきなんど知るに由なく、無念やる方なかりしが、今その頃の事を思へば中々興ありしことに存ずるなりと被仰おほせられ
人に尋ね候へば、井田駿河守いだするがのかみむすめてると申す者と申し候。さるにても籠城の折だにあらば又逢ふこともあらん、あはれ今一度寄手の来る時あれかしと願ひ候ことなりと被仰おほせられ