袞竜こんりょう)” の例文
旧字:袞龍
小野さんはやむを得ず、未来を望んでけ込んで来た。袞竜こんりょうの袖に隠れると云うことわざがある。小野さんは未来の袖に隠れようとする。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
天子は驚いてそれを調べてみると、旒冕そべん糜藁きびわらしんで編んだもので、袞竜こんりょうの服は敗れた黄ろな風呂敷ふろしきであった。天子は王給諌が人をいるのを怒った。
小翠 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
と、元豊が天子の着るような袞竜こんりょうの服を着、旒冕そべんをつけて、室の中から一人の女にし出されて出て来た。
小翠 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)