衛門府えもんふ)” の例文
衛門府えもんふというのが御門警衛の府であって、左右ある。其の左衛門の陣あたりに、女が実に苦しげに泣いて立っていた。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
なれどにわかな勅を拝した呼延灼こえんしゃくは、ただちに任地からせ上り、着いた日、まず、こう総理の衛門府えもんふに駒をつないだ。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)