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衍
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あやま
ふりがな文庫
“
衍
(
あやま
)” の例文
「だが、女のために大儀を
衍
(
あやま
)
る」と、勘平はまたごろりと横になりながら言った。「考えてみると、気の毒なものじゃね。こうしてだんだん
籾
(
もみ
)
と
糠
(
ぬか
)
とが
撰
(
え
)
り分けられるんだよ」
四十八人目
(新字新仮名)
/
森田草平
(著)
そうだ、この
可厭
(
いや
)
な気持から
免
(
まぬか
)
れるためには、やっぱりあの女に逢いに行くほかない。なに、庄左衛門は女のために大義を
衍
(
あやま
)
ったかもしれないが、俺の怖ろしいものは別にある。
四十八人目
(新字新仮名)
/
森田草平
(著)
そして、安兵衛と勘平の後に喰っついてさえいれば間違いはない、大義を
衍
(
あやま
)
るような恐れは断じてない。そう思って、彼は一日じゅう宿に引籠っていた。そして、その日は何事もなく過ぎた。
四十八人目
(新字新仮名)
/
森田草平
(著)
衍
漢検1級
部首:⾏
9画
“衍”を含む語句
敷衍
布衍
蔓衍
富衍
衍字
繁衍
篋衍
道衍
衍義
衍儀
羅摩衍那
羅摩衍譚
壺衍鞮
游衍
平衍
孫星衍本
孫伯衍