“蠧(むしば)” の例文
ひかりを鎧うた浄い暁のなか、蠧(むしば)まれた祈祷(いのり)の囁きがたちのぼる。一と夜、悪の扉に靠(もた)れてゐたかれらが、聖らかな眼ざめにかへるのだ。——一斉に咒詞を呟きながら。
希臘十字 (新字旧仮名) / 高祖保(著)