蝦十郎えびじゅうろう)” の例文
延若えんじゃくだの団十郎だんじゅうろうだの蝦十郎えびじゅうろうだの、名優の名がそのころ彼の耳についていた。金が夢のようにつかいはたされて、彼らが零落の淵に沈む前に、そうしたこの町相当の享楽時代があった。
挿話 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)