蝋化らふくわ)” の例文
蝋化らふくわしたやうな感じですが、打ち見たところ榮養も良く、五十とは思へぬ若々しさで、身體全體も何んとなくたくましい感じがあり、昔は武家であつたといふ噂を思ひ出させます。
蝋化らふくわしたやうな蒼白い凝脂に、痛々しくも殘る傷を見て、多勢の人達を眼顏で隣りの部屋に追ひやり、父親の市兵衞と一緒に殘つてゐる、妹娘のお吉に、さゝやき加減に訊くのです。