“蜂谷香蔵”の読み方と例文
読み方割合
はちやこうぞう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
半蔵の学友、蜂谷香蔵はちやこうぞう、今こそあの同門の道づれも郷里中津川の旧廬きゅうろ帰臥きがしているが、これも神祇局時代には権少史ごんしょうしとして師の仕事を助けたものである。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
景蔵はその辺の事情を友人の蜂谷香蔵はちやこうぞうにも、青山半蔵にも伝え、互いに庄屋なり本陣なり問屋なりとして、東山道軍の一行をあの街道筋に迎えようとしていた。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
中津川の和泉屋いずみやは、半蔵から言えば親しい学友蜂谷香蔵はちやこうぞうの家である。その和泉屋が角十にかわって問屋を引き受けるなぞも半蔵にとっては不思議な縁故のように思われた。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)