蛇滝じゃだき)” の例文
その翌日の晩、蛇滝じゃだきの参籠堂に、再びはかない夢を結びかけていた時に、今宵は昨夜とちがってしとしとと雨です。
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
高尾の本山から右へ落つる水が妙音の琵琶の滝となって、左へ落つるのが神変の蛇滝じゃだきとなるのであります。
大菩薩峠:20 禹門三級の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
その一つは高尾の山の蛇滝じゃだきの参籠堂から出て、飯綱権現いいづなごんげん広前ひろまえから、大見晴らしを五十丁峠へかかった一つの山駕籠と、それからもう一つは、府中の六所明神の前を五六人のさむらいに囲まれて
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)