虻田あぶた)” の例文
室蘭本線、虻田あぶた豊浦とようらの間の海岸に、アフンルパㇽと称する洞窟がある。それについて、次のような伝説が伝えられている。
トヌウオウシは呆れて、そのままいっさんに虻田あぶたの部落の方へ走り去った。そのとき彼の背負っていた鞄が背中のうしろで一直線になったまま落ちなかったほど物凄い速力だった。
えぞおばけ列伝 (新字新仮名) / 作者不詳(著)
同氏によれば、これは胆振いぶり有珠うす虻田あぶたへんの人が、とある海岸の洞穴から下界の国へ迷いこんで帰ってから村人にいちぶしじゅうを物語る、いわば一種の実歴談イソイタクとして信じられているという。