虹霓こうげい)” の例文
がかれは爛々らんらんたるほのおの鏡に射られて目がくらんだ、五色の虹霓こうげいがかっと脳を刺したかと思うとその光の中に画然かくぜんとひとりの男の顔があらわれた。
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
やがて正面上段の白雲黒雲のとばりが開かれますと、水晶の玉座の上に朝の雲、夕の雲、五色七彩のそで眼もまばゆく、虹霓こうげいの後光鮮かにホリシス神が出現しまして
鼻の表現 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
異国のはるかにへだてし虹霓こうげいの先端に
新世紀への伴奏 (新字新仮名) / 今野大力(著)