“蘭蝶”の読み方と例文
読み方割合
らんちょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お雪さんは南北の狂言を演じる俳優よりも、蘭蝶らんちょうを語る鶴賀なにがしよりも、過去を呼返す力に於ては一層巧妙なる無言の芸術家であった。
濹東綺譚 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
荷を格子戸の外に置いたまま、台所のとばくちに腰を下ろして、母を相手に、伝次郎の演ずる勘平や蘭蝶らんちょうのうわさをしていくことがあった。私は子供の頃には、納豆よりはみそ豆の方が好きだった。
生い立ちの記 (新字新仮名) / 小山清(著)