蘆湖あしのこ)” の例文
蘆湖あしのこから流れているのに違いないと思い、やたらに玉石ばかりごろごろしていて、足の裏が痛くなるし、転びそうになる路を、一郎を背に躓きながら、うんざりする程、進んで行くと
箱根の山 (新字新仮名) / 田中英光(著)
きらり眼前にはがね色に冴えかえった蘆湖あしのこを眺めても、「やあ、海、海」と手を叩き、いかに親父が海と湖と異なるかを説いても、真物の海さえ知らぬ一郎は心から納得顔にならなかった。
箱根の山 (新字新仮名) / 田中英光(著)