蔵人殿くろうどどの)” の例文
「もしもし……それへおいであるのは、角間かくま蔵人殿くろうどどのではおざらぬか」碓氷うすい川のほとりで、こう声をかけた一群ひとむれの旅人があった。三頭の荷駄をかせて、四、五人の男を連れた郷士ふうの男だった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)