蓆蓋むしろぶた)” の例文
湯は明いてますからとお袋がいうままに省作は風呂場へゆく。風呂はとろとろ火ながら、ちいちいと音がしてる。蓆蓋むしろぶたを除けて見ると垢臭い。随分多勢はいったと見える。省作は取りあえずはいる。
隣の嫁 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)