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莅
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のぞ
ふりがな文庫
“
莅
(
のぞ
)” の例文
それでいながら、俺にはまだ死ぬ覚悟がつかない——この
期
(
ご
)
に及んで、この
土壇場
(
どたんば
)
に
莅
(
のぞ
)
んで! 俺はいったいどうしたらいいのだ?
四十八人目
(新字新仮名)
/
森田草平
(著)
かくの如くにして選挙されたる議員の帝国議会に於ける態度は実に立派なもので、これに対しては当局者も充分なる敬意を払って
莅
(
のぞ
)
んだ。
選挙人に与う
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
毅堂は妻子を名古屋の家に留めて置いたので、任所に赴くに
莅
(
のぞ
)
んで
縫紉
(
ほうじん
)
の労を取らしむるがためにしげ次を雇入れたのである。
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
この場に
莅
(
のぞ
)
んで変心するような臆病者をむりに引張ってきてもしかたがない。ここに御出席の方々は、皆亡君のために一命を
四十八人目
(新字新仮名)
/
森田草平
(著)
今朝廷県ヲ置ク。旧ノ同僚武井某知事トナル。イマダ任ニ就カズ。更ニ
按察
(
あんさつ
)
使府ヲ置ク。坊城少将来ツテ
焉
(
これ
)
ニ
莅
(
のぞ
)
ム。余府ヲ過ギ面謁セント欲シ駅吏ニ託シテ名刺ヲ通ズ。
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
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梅痴は弘化三年丙午の冬下総飯沼にある同名の弘経寺に転住するに
莅
(
のぞ
)
んで、「双林投老閲六年。」〔双林投老六年ヲ
閲
(
けみ
)
ス〕と言って、結城の寺に六年間いたことを明にしている。
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
莅
漢検1級
部首:⾋
10画
“莅”を含む語句
莅戸善政
莅職